はじめに
「ブログを書きたいけど、時間がなくて続かない」
これは全ブロガー共通の悩みです。しかし、もしあなたが寝ている間に、AIが勝手にキーワードを選定し、SEO記事を執筆し、アイキャッチ画像を作って投稿まで済ませてくれるとしたらどうでしょうか?
本記事では、エンジニアでなくても実装できる「完全自動化ブログ運営システム」の作り方を、ノーコードツールMake(旧Integromat)を使って徹底解説します。
【結論】月額20ドルで「AI編集部」は作れる
結論から言うと、このシステムを導入すれば、あなたは「Googleスプレッドシートにキーワードを入力するだけ」(あるいはそれすら自動化可能)で、以下の作業から解放されます。
- 構成案の作成: 0秒(AIが瞬時にSEO構成を作成)
- 記事の執筆: 0秒(GPT-4が数千文字をHTMLで記述)
- 画像の用意: 0秒(DALL-E 3が記事に合う画像を生成)
- WordPress入稿: 0秒(下書き〜公開まで自動実行)
コスト: ツール利用料(Make無料枠あり)+ OpenAI API利用料(1記事あたり約10〜30円)のみ。
自動化の全体像と仕組み
完成図のイメージ
このシステムは、ピタゴラスイッチのように複数のツールが連動して動きます。
- 司令塔 (Make): 「スプレッドシートに新しい行が追加された」ことを検知する。
- ライター (OpenAI API): キーワードを受け取り、タイトルと本文(HTML形式)を書く。
- デザイナー (DALL-E 3): 記事の内容に合ったアイキャッチ画像を生成する。
- 管理者 (WordPress): 画像をアップロードし、記事と一緒に投稿する。
必要なツールと準備
以下の3つを用意してください。
- 1. Make (アカウント作成): 異なるアプリ同士をつなぐ接着剤のようなツールです。無料プランで始められます。
- 2. OpenAI API Key: GPT-4やDALL-E 3を使うための鍵です。クレジットカード登録(従量課金)が必要です。
- 3. WordPressアカウント: 自分のブログサイト。※「Application Passwords」という機能を使います。
【完全ガイド】実践!自動化ステップ
Step 1: ネタ帳(Google Sheets)の準備
まずは、AIへの指示書となるスプレッドシートを用意します。
- 新しいGoogleスプレッドシートを作成します。
- 1行目にヘッダーとして「Keyword」「Status」と入力します。
- 2行目にテスト用のキーワード(例:「AIブログ 自動化」)を入力しておきます。
Step 2: Makeでシナリオ作成(司令塔の設定)
ここからが本番です。Makeの画面で設定していきます。
- Makeにログインし、「Create a new scenario」をクリック。
- 中央の「+」ボタンを押し、Google Sheetsを選択。トリガーとして「Watch Rows」を選びます。
- Step 1で作ったスプレッドシートを選択し、Limit(一度に処理する数)を「1」にします。
- モジュールを右クリックして「Run this module only」を選び、データが正しく取得できるかテストします。
Step 3: OpenAIで記事執筆(ライターの設定)
次に、AIに記事を書かせます。
- Google Sheetsの隣にある「+」を押し、OpenAI (ChatGPT & Whisper)を接続します。
- アクションは「Create a completion (GPT-4 etc.)」を選択。
- Model:
gpt-4oまたはgpt-4-turboを推奨(質が高い)。 - Messages (Prompt): 以下のように設定します。
Role: User
Content:キーワード「{{Keyword}}」について、SEOを意識したブログ記事を書いてください。 条件: 1. HTML形式で出力すること(h2, h3, pタグを使用)。 2. 3000文字以上。 3. 冒頭に読者の悩みに寄り添うリード文を入れること。 4. タイトルは含めず、本文のみを出力すること。※
{{Keyword}}の部分は、Makeの機能でGoogle Sheetsから取得した値を埋め込みます。
Step 4: アイキャッチ画像生成(デザイナーの設定)
文字だけでなく画像も自動で作ります。
- さらに「+」でモジュールを追加し、再びOpenAIを選択。
- 今度は「Generate an image (DALL-E 3)」を選びます。
- Prompt: 「ブログ記事のアイキャッチ画像。テーマは {{Keyword}}。未来的でクリーンなスタイル。」などと入力。
Step 5: WordPressへ投稿(入稿の設定)
最後に、生成した文章と画像をブログに送ります。ここは少し複雑なので注意してください。
- WordPressモジュールを追加し、「Create a Media Item」を選択。
- File: OpenAI (DALL-E) から出力された画像データを選択します。
- もう一つWordPressモジュールを追加し、「Create a Post」を選択。
- Title: 「【徹底解説】{{Keyword}}とは?」など、キーワードを含めたタイトルを設定。
- Content: Step 3 (GPT-4) の出力テキスト(Content)を選択。
- Featured Media ID: 直前の「Create a Media Item」で生成されたIDを指定します(これでアイキャッチ画像が紐付きます)。
- Status: 最初は「Draft(下書き)」にしておくのが安全です。
応用テクニック:ネタ出しも自動化する
「キーワードを入れるのも面倒くさい」という方は、Step 1の前に「RSSフィード」や「Google Trends」のモジュールを追加しましょう。
例えば、特定ジャンルのニュースサイトのRSSをトリガーにすれば、「ニュースが出る→その話題でAIが記事を書く→即投稿」というトレンドブログの完全自動化も可能です。
注意点とトラブルシューティング
品質担保とハルシネーション
AIはもっともらしく嘘をつくことがあります(ハルシネーション)。完全自動化といっても、最初は「Draft(下書き)」状態で投稿し、人間がファクトチェックをしてから公開するフローを強く推奨します。
課金リスクの管理
無限ループ(エラーで何度も実行されてしまうこと)を防ぐため、Makeの設定で「Maximum number of cycles」を制限したり、OpenAI側で月額利用上限を設定しておきましょう。
よくある質問 (Q&A)
Q1. 無料プランでできますか?
A. テスト運用なら可能です。
Makeには月1000オペレーションの無料枠があります。ただし、本格的に運用するなら月額9ドルのCoreプラン、OpenAIのAPI料金(従量課金)が必要です。
Q2. 記事の質は下がりますか?
A. プロンプト次第です。
単純な指示だと薄い記事になりますが、「ペルソナ設定」や「記事構成のルール」をプロンプトに詳細に書き込むことで、人間顔負けの記事を書かせることも可能です。
まとめ
ブログの完全自動化は、もはや夢物語ではありません。MakeとAIを組み合わせれば、あなたは「執筆者」から「編集長」へとステップアップできます。
Next Action: まずは無料のMakeアカウントを作成し、Googleスプレッドシートと連携させるだけのシンプルなシナリオから試してみましょう!


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